【No.16 2010年4月7日】
ハイチと島根 - サン・イン・ハート
皆さん、こんにちは。谷合正明です。
昨日、ハイチからお客様を迎えました。意見交換の中で、2日前の朝日新聞1面の記事が話題に。日本からハイチに派遣された国際緊急援助隊の医療チームが、全身麻酔薬を麻薬取締法によって持ち出せなかったのです。
実は、この問題をはじめに指摘したのが、同医療チームの畑先生(当時、島根大学医学部)。私は畑先生から話を伺い、全国放映された予算委員会で外務大臣に見直しを迫ったのです。
尚、人命救助の技術レベルが世界最上級と評価される国際緊急援助隊に、松江市消防本部所属の隊員が4月から登録されました。世界の災害現場で活躍する日は近いでしょう。
震災後のハイチでは、隣国ドミニカ共和国の日系人も活躍しました。私がドミニカでお会いした女性のリーダーは、島根県邑智郡の出身。困った方を放っておけないバイタリティには驚かされました。
震災地ハイチで活躍する方々が島根に縁があることは偶然ではないように思います。
本年1月5日の山陰中央新報には、創価学会・池田名誉会長が、青年外科医を紹介されていました。実は、彼は私の高校の後輩。彼が益田市の赤十字病院に勤めていた頃に、国際医療の相談を受けたことがあります。
寄稿文中の「人と人との絆が親密な山陰の天地で、私は医者である前に、地域の一員との自覚を培いました。それが、現地の方々との信頼関係が一番求められる、国際医療で何よりの力となっております」との彼の言葉が印象的でした。
島根には人や地域を大事にする企業があります。大田市には、映画化された世界的な義肢装具製作会社。松江を拠点に人材育成に努める世界的なITプログラミング企業。雲南市のたまごかけご飯用の醤油が話題の会社は、地域住民が株主という新しいタイプの企業。
人と人との絆。島根の人は、温かい。まさに、サン・イン・ハート。
今日はこれから出雲空港に向けて出発します。島根の皆さん、大変にお世話になりますがよろしくお願いいたします。
(谷あい)