【No.159 2014年8月1日】
《「危険ドラッグ」の撲滅に向けて 》
皆さん、こんにちは。谷合正明です。
先日、麻薬捜査の現場にあたる関東厚生局麻薬取締部と、薬物依存者の更生を支援する民間団体を訪れました。
私は党の薬物問題対策PTの座長を務めております。危険ドラッグ(これまで「脱法ドラッグ」などと称されていました)対策として、昨年、2度の法改正を行いました。
「指定薬物」に指定された薬物は、単純所持も禁止されることとなりました。また指定薬物自体も2012年4月の時点では68種類だったものが、今年7月時点で1379種類に拡大されています。
しかし、問題は鑑定が追いつかない状況に加え、危険物質と指定しても、次から次へと新種の物質が海外で製造され、日本国内に流通してしまっていることです。
今後、危険ドラッグの捜査や分析・鑑定が出来る専門家の大幅な増員、検査機材の充実は喫緊の課題です。
また、「指定薬物」に指定する前の段階から、未承認医薬品としての取締を強化することです。さらに、国際的な協力体制を築く必要があります。
危険ドラッグはどんな成分が入っているか分からない大変危険な薬物です。そのことをしっかりと教育の場において意識啓発することも大事です。
またいったん薬物依存になってしまった場合の専門医療施設や回復プログラムも日本には不足しています。
今後とも全力でこの問題に取り組んでまいります。
(谷あい)