【No.152 2014年3月11日】
《 忘れない ― 東日本大震災から3年 》
皆さん、こんにちは。谷合正明です。
本日3月11日、東日本大震災の発災と原発事故災害から、ちょうど3年の月日が経ちます。震災により、1万5884人が亡くなり、2633人の行方が分からないままであります。
地震の起きた午後2時46分に合わせ、哀悼の誠を捧げてまいります。
この3年間、被災直後の陸前高田を訪れて以降、東京電力福島第一原子力発電所を含め、海岸線に沿い岩手県北端から福島県南端まで、何度も何度も被災地に足を運びました。
岩手、宮城の震災がれきの処理はまもなく完了します。岩手では三陸鉄道の南北リアス線が来月には全線で再開されます。国道もだいぶ整備されました。
しかし、仮設住宅に暮らす10万人を含め、約27万人が避難生活を余儀なくされたままです。復興住宅の早期完成とともに、水産業など生活基盤の本格再生に全力を注いでまいります。
福島では、入学から卒業までの3年間、一度もふるさとの校舎で学ぶことができなかった生徒もいます。福島の復興加速のために、除染、廃炉、賠償、生活再建といった課題の克服に総力をあげてまいります。
阪神淡路大震災では3年経ってから、震災関連死やPTSDなど心の問題がピークを迎えました。心のケア、特に子どもたちのケアには、細心の注意を払ってまいります。
「『忘れない』ことが最高の支援」と、ある被災女性。風化と風評という被災地が直面する二つの“風”。この風は、自らの問題と言い聞かせ、これからも立ち向かう決意です。
(谷あい)