【No.120 2012年10月22日】
《 iPS細胞と公明党 》
皆さん、こんにちは。谷合正明です。久しぶりの配信で大変恐縮しています。
京都大学の山中伸弥教授が今年ノーベル医学・生理学賞を受賞されました。心からお祝い申し上げます。
その山中教授が公明党の会合で講演をされたのが先週木曜日。受賞以前から決まっていた会合でしたが、超多忙な中、「今日は何があってもここに来たい」と、嬉しい一言。
ヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)が出来たのが2007年。当時の自公政権で迅速な支援が開始されました。これまでの研究により、パーキンソン病や心疾患、脊髄損傷などに対する臨床研究が近く始められる見通しです。
そして、先の通常国会の終盤、公明党のリードで造血幹細胞移植推進法が成立しましたが、このことの意義は大きいと評価していただきました。
この法律には、さい帯血の研究目的の利用・提供を可能とする内容が盛り込まれています。
さい帯血バンクにより、毎年、国内で1000人以上の白血病患者の命が救われています。一方、さい帯血は10年経つと古くなり処分されています。
ところがiPS細胞の原材料として一番いいのがさい帯血であり、教授は「捨てられてしまう運命のさい帯血サンプルをiPS細胞で患者のために使わせていただきたい」と訴えられました。
研究目的への同意の問題やiPS細胞のストックに関する指針の未整備、加えて、再生医療分野での世界との競争、若手研究者の待遇改善は、今後の課題です。
あっという間の1時間でしたが、山中教授の話の分かりやすさと誠実さ、そして公明党への信頼と期待が際立った会合でした。
(谷あい)