【No.37 2010年6月15日】
許せぬ「政治とカネ」隠し - 参院代表質問を終えて
こんにちは、谷合正明です。先ほど、参議院本会議代表質問が終わりました。公明党からは山口代表が質問に。
5時間近く、菅新首相の答弁を聞いていましたが、はっきり言って、終始、菅さん一流のすり替えによる「逃げの答弁」でした。
普天間問題や政治とカネの問題にどうケジメがついたのか。首相は鳩山と小沢両氏の辞任について「政治的には大きなケジメ」として、説明責任は果たしたと繰り返しましたが、誰も納得しません。
再発防止のために、公明党が提出している「政治資金規正法改正案」にも反応なし。「政治とカネ」の問題に、真摯に向き合う姿勢は全くありませんでした。決して「脱小沢」ではなく、支持率回復のための「看板替え」、「小沢隠し」の「疑惑隠し内閣」です。
また、菅首相は前財務相です。経済政策について、新成長戦略などを「今月中に発表する」と言いますが、これまで何をしてきたのでしょうか。約9カ月間は、時間だけ空費してしまったわけであり、この不景気に無策も甚だしい!
極めつけは、マニフェスト違反。目玉公約であった普天間基地移設やガソリン税暫定税率撤廃、高速道路料金の無料化、子ども手当満額支給は、すべて挫折。「国民だまし」のなにものでもありません。
財源なきマニフェストで、過去最大の借金を作り、財政に行き詰ったのにもかかわらず、財政健全化を各政党に呼びかけるのはまさに「責任転嫁、責任逃れ」。
山口代表は、菅内閣の政治姿勢を糾弾するとともに、新しい福祉として、年金・医療・介護の充実や深刻な雇用情勢への対応、うつ病、独居高齢者などの現代的な課題への対策を具体的に提言しました。
借金を返すための増税論議をするのではなく、社会保障のあるべき姿を議論するのが先決ではないでしょうか。
皆さまの声を届け、新しい福祉、クリーンな政治、そして経済の回復を必ずや実現してまいります。
(谷あい正明)