2024年06月21日 2面
公明党社会的孤立防止対策本部(本部長=谷合正明参院幹事長)は20日、ヒアリングフレイル(聴覚機能の衰え)対策を巡って、聴脳科学総合研究所の中石真一路所長と東京都豊島区の担当者を講師に招いたオンライン会議を開いた。同対策本部の山本香苗総合本部長代理と竹内真二事務局長の両参院議員が、参院議員会館から参加した。
冒頭、山本氏は「ヒアリングフレイル対策を社会的孤立、認知症予防の観点からも進めたい」とあいさつした。
中石氏は、認知症になり得る原因のうち、難聴は対処可能なものの一つだとして「早期発見し、聴覚をいかに維持していくかが重要だ」と強調した。また、難聴のリスクとして社会への関わりの減少による孤立などを挙げたほか、難聴であることを正しく理解されずに認知症などと誤認されてしまう恐れもあると指摘。高齢者の難聴について正しく学ぶ機会をつくり、適切な支援機器の選択と意思疎通方法を身に付ける必要性を訴えた。
豊島区の担当者は、同区では積極的に対策を推進しているとして、アプリによる予防策の実施や相談会開催の効果などを紹介した。