2024年06月08日 2面
参院選の「1票の格差」是正に向け各会派で議論する選挙制度専門委員会が7日、国会内で開かれ、これまでの協議内容を取りまとめた報告書を参院改革協議会に提出することを全会一致で了承した。公明党の谷合正明参院幹事長が出席した。
会合終了後、牧野京夫委員長は、参院改革協議会の松山政司座長に報告書を手渡した。
報告書では、人口の少ない選挙区を統合する「合区」制度の評価について「合区の弊害は共通認識としてあり、現行の合区の不合理は解消すべきとする意見が大勢」と明記した。
選挙制度については、都道府県単位の選挙区の維持とブロック制の導入の二つに意見が分かれており、「現時点では意見の集約が難しい」と指摘。「選挙制度の見直しに向けて、引き続き本院として、真摯な検討を続けるべき」と記した。