2022年12月17日 2面
参院各会派でつくる参院改革協議会(座長=世耕弘成自民党参院幹事長)は16日、国会内で会合を開き、参院選「1票の格差」是正に向けた選挙制度改革について議論する専門委員会の設置を決めた。専門委は同協議会内に設け、年明けから精力的に議論を進める方針。
席上、公明党の谷合正明参院幹事長は、1票の格差が最大3・03倍だった7月の参院選を巡り、全国の高裁で「違憲」「違憲状態」の判決が相次いだことに触れ、「制度の改革に向けた立法府の姿勢が厳しく問われている」と指摘。「一連の司法判断を踏まえ、与野党で速やかに議論を進めて合意形成に努め、次の選挙に向けて成案を得ていきたい」と訴えた。
また、山東昭子前参院議長の下で設置された前回の同協議会においても、参院のあるべき姿や役割、選挙制度改革に関して丁寧な議論を重ねてきたと強調。「その土台を生かし、具体的な成果を出すことが求められている」と述べ、選挙制度に特化した専門委で集中的に議論する必要性を力説した。