2022年2月5日 2面
公明党の山口那津男代表は4日、参院議員会館で、ジュリア・ロングボトム駐日英国大使の表敬を受け、懇談した。谷あい正明国際委員長(参院幹事長)が同席した。
山口代表は、新型コロナウイルスの世界的な流行が続いていることに言及し、「早期に克服できるよう日英両国が緊密に連携し、力を合わせていきたい」と強調。ロングボトム大使は「日本に比べ英国は感染者数が圧倒的に多い。官民で蓄積されたコロナ関連のデータが豊富にあるので、ぜひ提供したい」と応じた。
会談では、気候変動対策の加速化に向けた取り組みでも意見交換。山口代表は、2050年カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)の実現へ「省エネ・再生可能エネルギーの導入拡大とともに、水素の利活用に力を入れていきたい」と述べた。
ロングボトム大使は、昨年の国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)で主要テーマになった石炭火力発電に触れ、「英国は24年までに(電源構成に占める)石炭比率をゼロにする目標を掲げた。脱炭素化に取り組む日本とも緊密な協力関係を続けていきたい」と語った。