2021年1月30日 6面
公明党の谷合正明参院議員はこのほど、高知市農業協同組合(宮脇眞道組合長)の三里園芸部と長浜園芸部を訪れ、グロリオサやユリなどをハウス栽培する花卉の生産現場と出荷状況を視察し、課題について関係者と意見交換した。西森雅和高知県議、高木妙高知市議が同行した。
同組合の三里園芸部花卉部会は、約20ヘクタールのハウスで年間300万本のグロリオサを生産し、全国一の生産量を誇る高知県の中でも90%のシェアを占める。完全共同選花共同販売体制を整備した出荷場から国内外に出荷しており、2002年にはオランダで開かれる世界有数の花卉展示会「インターナショナル・フラワー・トレードショー」で、オリジナル品種「ミサトレッド」が日本初のグランプリを受賞している。
宮脇組合長らとの意見交換では、高齢化に伴う生産者の減少や、新型コロナの影響による需要減と単価の下落、需要増が期待される中国への海外輸出態勢の確保などが挙げられた。特に長年の課題である農業用水の維持管理について、「配管を埋設している農道が県道になったため、大型車の走行に伴う配管の損傷が後を絶たず、高額な修繕費が大きな負担になっている」として、支援策などの要望が出された。
谷合氏は、「県ともしっかり連携を取って、一番良い形で事業支援ができるように考えていきたい」と話していた。