2019年11月07日 1面
公明党の山口那津男代表は6日午前、東京都新宿区の公明会館で、中国外交部外交政策諮問委員会の代表団(杜起文団長)と懇談し、来春に予定されている習近平国家主席の訪日へ、良好な環境を整えていくことで一致した。石井啓一幹事長代行、谷合正明国際委員長(参院議員)が同席した。
同諮問委員会は、大使経験者やシンクタンクの専門家などで構成。訪日団には、駐ギリシャ大使などを歴任した杜団長のほか、程永華・前駐日大使、張九桓・元駐シンガポール大使、中国―東南アジア諸国連合商務理事会の許寧寧・執行理事長らが参加している。
席上、山口代表は、最近の日中関係について「本来あるべき正常な軌道に戻ったことをうれしく思う」と歓迎。習主席の訪日に向け、12月に中国で安倍晋三首相が出席する日中韓サミットなどを踏まえ、「一つ一つの重要なステップを大事にし、素晴らしい国賓訪日を実現したい」と語った。これに対して杜団長は、「中国政府としても、安倍首相の訪中、習主席訪日の準備を一生懸命に進めている」と強調した。
また、今月に中国で予定されていた日中与党交流協議会が延期されたことに関して、山口代表は「そう遠からず実現したい」との意向を示した。杜団長は「中日の与党が交流メカニズムを堅持し、その伝統を受け継ぐことに、素晴らしい未来がある」と述べた。