2019年06月08日 2面
参院は7日、本会議で昨年12月に政府が閣議決定した2019年度以降の防衛計画の大綱と中期防衛力整備計画(中期防)について質疑を行った。
公明党から谷合正明氏が質問に立ち、防衛大綱と中期防に「いずも」型護衛艦を改修し、必要な場合には短距離離陸・垂直着陸ができる航空機を運用するとしたことについて、「憲法や専守防衛の理念に反しないと、政府が国民に分かりやすく説明すべきだ」と求めた。
安倍晋三首相は、いずも改修と航空機の運用は、専守防衛の下、新たな安全保障環境に対応し、太平洋を含む日本の海空の防衛について、隊員の安全を確保しつつ備えるためには必要不可欠だと強調。また、「その性能は、航空機を10機程度運用するにとどまる。相手国の国土の破壊のみに用いられる兵器ではなく、(憲法上保有が認められない)攻撃型空母でないのは明らかだ」と答弁した。