2019年04月27日 7面
岡山県倉敷市の真備支所にこのほど、国土交通省中国地方整備局の「高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所」が設置され、開所式に公明党の谷合正明参議院議員が出席した。
昨年7月の西日本豪雨では、同県西部を流れる高梁川の水位が上昇し、支流の小田川の流れがせき止められ、「バックウォーター(背水)現象」が発生。これにより、小田川や、その支流の堤防が決壊し、同市真備町地区は、市街地の大半が浸水。51人が亡くなるなど甚大な被害を受けた。
同河川事務所は、洪水時に高梁川からの背水影響を減少させるため、高梁川と小田川の合流点を高梁川の下流に付け替える工事や堤防の強化など「真備緊急治水対策」を強力に推進していく。
開所式であいさつした谷合氏は「被災者に寄り添い、地域の復旧・復興に全力を挙げる」と述べた。
開所式の後、谷合氏は小田川の堤防決壊現場を視察し、災害復旧工事の進捗状況を調査した。