2018年07月29日 1面
谷合正明農林水産副大臣(公明党)は28日、西日本豪雨で甚大な被害を受けた広島県呉市を訪れ、農業などの被害状況を調査した。公明党の下西幸雄県議、藤原広市議が同行した。
谷合副大臣はまず、同市安浦を視察。3人が亡くなった市原地区では、山から大量の土砂が民家や田畑に流れ込み、今も堆積した状態が続く。3メートルを超える巨大な岩もあり、復旧作業の妨げとなっている。
続いて、カキ養殖場となっている黒瀬川の河口へ。ここには、抑制棚と呼ばれるカキの種をつるす棚が設置されているが、上流からの土砂や流木で半数近くが損壊した。また、川底に堆積した土砂の除去も課題となっている。
政府は近く土砂の撤去、かんきつ向け用水路の復旧、ため池の応急整備といった農林漁業者の支援に向け、なりわいの復興を中心とした支援パッケージを決定する。
これを踏まえ、谷合副大臣は「農業や水産業の一日も早い復興へ、県や市と緊密に連携し、全力で支援していく」と語った。