谷合正明参院議員が5月10日に訪れた広島市の「街ナカキャリアプラザ」について、このほど公明新聞に掲載されましたので記事を転載します。
(岡山事務所)
注目集める「街ナカキャリアプラザ」/広島市
広島市の委託を受け、大学生らの就職活動を応援する施設として昨年10月にオープンした「街ナカキャリアプラザ」(同市中区)が、若者と地元企業の出会いを創出する場として注目を集めている。公明党の谷合正明参院議員はこのほど、現地を訪れ、関係者や利用する学生らと意見を交換した。公明党の平木典道、渡辺好造の両広島市議が同行した。
『地元企業との“出会い”創出/学生同士の情報交換の場にも』
『マナー指導 面接相談など多彩なメニュー』
街ナカキャリアプラザは、交通の便の良い市中心部のオフィスビル内に設置され、県内外に住む若者の就職活動を後押しする。広島県の緊急雇用対策基金事業(約3700万円)を活用し、運営は特定非営利活動法人(NPO法人)「キャリアプロジェクト広島」(有田耕一郎代表理事)が行う。現役大学生や卒業後3年以内の人が対象で、利用時間は平日の午前9時~午後9時、土曜日の午前9時~午後6時まで。利用料は無料。
同プラザの大きな特徴は、毎週木曜日の夕方に開く学生と社会人の交流会(有料)。地元中小企業の経営者らから経験談などを聞くことができ、学生からは「交流を通して、この職場で働きたいと思える出会いがあった」との声も寄せられている。
施設内には、就職や採用についてキャリアカウンセラーが対応する相談コーナーや、パソコンや新聞などで調べものをしたり、学生同士が情報を交換したりするフリースペース、就職活動の合間で着替えやメーク直しなどができる更衣室が設けられている。
このほか、エントリーシート(志望動機などを記入する応募書類)の書き方や、社会人としてのマナー指導などが受けられる「就職活動ミニセミナー」(平日開催)、採用担当者や保護者らを対象とした「特別セミナー」(毎月第3土曜日開催)など、多彩なメニューが用意されている。
同施設を利用する安田女子大学4年の田中理紗さんは、「面接対策など活用できることが多く、本当に助かる」と魅力を語る。広島市の吉村紀一郎・雇用推進担当部長によると、「開設から6カ月間で、学生470人が登録し、延べ3700人が利用した」という。
有田代表理事は「学生にとっては他大学の学生との触れ合いが良い触発の場となり、企業側には若者との交流で採用意欲の向上につながっている」と述べていた。
若者と地元中小企業のマッチングについては、市議会公明党がこれまで、議会質問や予算要望などを通して、一貫して推進。県の基金事業が9月末で終了することから、平木、渡辺の両市議は「きめ細かなメニューで好評を博している事業なので、継続できるようにバックアップしていきたい」と話していた。
意見交換の席上、谷合氏は、党青年委員会などが5月7日に厚生労働相に対し、若者が働きやすい社会の実現に向けた提言を申し入れたことに触れ、「社会全体で若者を守り育てていく取り組みを総合的・体系的に推進するために、『若者の雇用の促進に関する法律』(仮称)の制定などを提唱した。今後も若者の雇用政策に全力で取り組んでいく」と語っていた。
(公明新聞:2014年6月5日(木)付より転載)