谷合正明参院議員は3月7日の参院予算委員会で、鳥獣害対策、自殺対策等について質問しました。
質問する谷合氏=7日 参院予算委
食肉利用へ衛生管理指針
谷合氏の質問に厚労相
鳥獣被害対策で策定表明 参院予算委
7日の参院予算委員会で公明党の谷合正明氏は、野生動物が農作物を食い荒らしたり、生態系に影響を与えたりする鳥獣被害の対策について質問した。
谷合氏は、特に大きな被害をもたらすシカとイノシシを今後10年間で半減させ、適正な個体数に抑えるとした政府目標を踏まえ、「(目標達成の)ネックとなるのは狩猟者が減少・高齢化していることだ」と指摘、若き担い手の育成を求めた。
北川知克環境副大臣は「わな猟の免許取得年齢の引き下げなどを含む鳥獣保護法改正案の提出を検討している」と答えた。
また谷合氏は、捕獲した鳥獣を食肉として活用する「ジビエ」の実施率が全国平均で2%程度にとどまっている点に触れ、ジビエを振興させるには衛生面の課題を解決する必要があると指摘。「消費者に信頼して受け入れてもらうためにも厚生労働省において全国統一の衛生管理ガイドライン(指針)を作るべきだ」と訴えた。
田村憲久厚労相は「(現在調査している)野生動物の病原微生物の汚染実態結果を踏まえてガイドラインを作り、安全対策を進めたい」と表明した。
一方、谷合氏は「地域でジビエを振興するには、捕獲から販売までの連携した取り組みが必要」として、支援策をただした。
林芳正農林水産相は、捕獲鳥獣の食肉加工処理施設の整備や、狩猟者、加工者、販売者が連携したジビエ商品の開発・販路開拓を支援し、「戦略的に取り組んでいく」と述べた。
(公明新聞:2014年3月8日(土)付より転載)