地元町内へのあいさつまわり。
その後、岡山駅前で街頭演説。いつもの場所で。通りがかりの方から、激励もいただく。
今日、明日と年末の緊急雇用相談窓口が、駅前のハローワークプラザと若者就職支援センター(ジョブカフェ)で開かれると聞いたので、飛び入りで視察をした。
思いのほか、閑散としていたが、昨年の年末相談より利用者は増えているという。夕方4時の時点で利用者は前者は90人、後者は5人。
昨年と違い、派遣雇い止めの相談はなく、むしろ生活資金相談が増えているという。
ハローワークに行くと、労働局長から岡山市が年越派遣村を実施していると聞き、市役所近くの公園に足を運んだ。また、その案内のチラシ(これは労働組合の発行)もハローワークに置いてあった。
これまた非常に閑散としていた。
炊き出しや泊まりの場所もあるとのことだが、むしろ目立っていたのは、テントの一角に「憲法9条を守ろう」とのスローガンが入った街宣車や共産党の街宣車だった。
さらにテントには、赤い字で書かれた「仕事が欲しい」との横断幕が。
少し違和感が残った。
つまり、年越派遣村という言葉は政府の緊急雇用対策本部にも正式に出ている。
しかし、通称とはいえ、年越派遣村という言葉は、”派遣”に限定されている印象を与えていないだろうか。派遣業だって、人材育成などしっかりしている会社もある。派遣業法の見直しも通常国会で提出される予定であるが、常用型派遣制度は存続する。
さらに、少なくとも岡山市では、派遣の雇い止めは年末に増えていない。ハローワークへの相談利用者からも明らかだ。
昨年、社会問題化した派遣村。この取り組み自体は私は民間ボランティアが中心となって運営したもので、非常に重要な役割を果たした。世論に対して、支援の必要性の力強いメッセージを残した。私自身、1年前の日比谷公園での派遣村には訪れ、スタッフとも懇談させていただいた。
今年は、景気・雇用問題で、昨年に引き続き苦しんでいる方々はたくさんいる。
しかし、そうした方々に対する行政の支援が、十分に行き届いているのか疑問に思うところもある。
少なくとも一部の派遣村は、マスコミに取り上げられることを意識した対応になっていないだろうか。
政府の呼びかけに応じて、いくつかの自治体でこの年越派遣村は実施されている。
だからといって、今の政府が、景気・雇用対策に全力を尽くして、十分に対応したということにはならないであろう。
本当に困っている人はどこにいるのか、どういう支援が必要かをもっと行政は真剣に考える必要がある。
(谷あい)
今日の一日 - 年越派遣村に想う