結局、「暫定税率の維持」はひどい。
「暫定税率は廃止、仕組みを見直して、税率は変わらず」というのは、誰が聞いたって、何も変わっていないことに気づく。
私自身はガソリン税の暫定税率まで撤廃することには反対であったが、衆議院選挙を通じて、暫定税率の撤廃を声高に叫んでいた民主党の豹変ぶりにはあきれかえるし、怒りを覚える。
ガソリン値下げ隊で自転車を乗り回していた民主党の議員たちの節操のなさ。
ねじれ国会のもと参院民主が結論を出さないことにより、暫定税率がいったん切れた1ヶ月間のあの混乱は何だったのか。国民生活の混乱をよそに、勝ち誇っていた民主党議員の顔はいまだに忘れない!
もしかしたら暫定税率は維持され、さらに環境税が別に付加されるのか。
今回の暫定税率維持や子供手当の所得制限なし(代わりに扶養控除の廃止につながる)の結論を見るに、民主党の財務省依存が明らかになった。
200兆円の一般会計、特別会計の予算を総組み換えすれば、1割の20兆円ぐらいは財源として、簡単に捻出できるとキャンペーンをはっていた民主党と、それを応援してきたテレビコメンテーター。
罪は重い。
しかし、総理が暫定税率が維持された代わりに、今後は2兆円規模の追加経済対策の意向を表明するというのも、公約実行できなかったことをごまかしているようで、国民をバカにしているとしか思えない。
(谷あい)
結局、「暫定税率の維持」に想う