昨日の本会議でようやく2次補正予算の関連法案が成立しました。景気経済対策の実行にかかわるもので、衆議院で3分の2の議席を使って再議決をしたことは当然だと思います。
とにかく今、政治に求められているのはスピードです。庶民・生活者・若者の声に敏感に、経済危機打開に全力を傾注すべきであります。しかし、1月5日から始まった通常国会で、結局、2か月近く経ち、ようやく2次補正予算の関連法案が成立したのです。
28日付朝日新聞の社説「民主党の政策は大丈夫か」では、「この未曽有の世界同時不況にどう立ち向かうのか。雇用や福祉をどう守っていくべきなのか。民主党の政策的な打ち出しが弱い」とありました。
打ち出しが弱いどころではありません。今回の経済危機に対して、予算の成立や実行を遅らせてきた張本人は民主党です。民主党のサボタージュや抵抗だったのです。確かに前財務大臣の失態といった問題もありましたが、それ以上に参院第一党の責任があります。
今日の本会議で討論にたった民主党議員は、「定額給付金を撤回する英断を」「参院で関連法案が否決された総理は今すぐ解散総選挙を」といった具合。
地方議会の補正予算が民主党議員の賛成によって成立している事実をどう考えるのか?本予算を審議中に解散する総理がどこにいるのでしょうか?
政治とカネの問題が発覚した直後の本会議だけに、私は民主党の討論に怒りを越して、それこそ「笑っちゃう」心境でした。
政治とカネということでいえば、産経のネット記事で、こんな記事がありました。
「民主党の石井一副代表は4日夜、都内で開かれた民主党衆院議員の資金集めパーティーであいさつし、参加者に個人献金を呼び掛けたところで勢い余って『1票くらい、聖徳太子1枚くらい出せば十分取れる』と、選挙買収を示唆するような『脱線発言』をした。
石井氏は、小沢一郎代表の公設第1秘書が逮捕された政治資金規正法違反事件を念頭に『今、政治資金の問題が出ているが、個人献金は自由だ』と個人献金の重要性を指摘した。
『聖徳太子』は1万円札を指すと思われるが、絵柄は昭和59年に『福沢諭吉』に交代しており、現在はほぼ流通していない。」
昔の古い自民党の体質が今の民主党の執行部に受け継がれているのでしょうか。
政治とカネは3月の予算委員会で大きなテーマになるに違いありません。
ちなみに私含め公明党議員は、西松建設から献金を受けていません。
(谷あい)
ようやく補正関連法案が成立 - 政治とカネの問題が浮上