緊急保証制度が10月31日にスタートして1か月が過ぎました。本日、保証額の累計が1兆円を突破したと報告を受けました。
昨日、経済産業省内に全国の信用保証協会の会長が集まり、緊急保証制度を中心に制度の運用について、借り手の立場に立った対応の徹底など、大臣から改めて指示がありました。対象業種も週内に再度拡充されることになりました。
3日ほど前に大阪在住の青年と懇談していた折、緊急保証制度のおかげで勤務先の企業の年末の資金繰りにめどができ、本当に助かったというお話を伺いました。
昨日の会議では、私からも、申し込みが殺到して休日返上の業務だと思うが、皆さんの前には420万の中小企業の経営者がおり、さらに数多くの従業員の生活がかかっていることを忘れずに頂きたい旨のお話をしました。
中小企業の資金繰り支援という観点からいえば、2次補正が成立しないと年末を乗り越えられないということはありません。1次補正予算で6兆円の保証枠があります。むしろ今、参院でたなざらしになっている金融機能強化法を成立させることが先決です。
雇用の維持がなされることが今本当に求められています。保証を受けても、従業員をリストラするようでは、国民生活の不安は解消されません。資金繰り支援、税制改正、予算編成については、雇用(維持、失業対策、創出)を中心軸に考えていくべきです。
(谷あい)
1兆円を超えた緊急保証