昨日、今日と参議院予算委員会で、20年度補正予算に関する総括質疑が行われました。
昨日は一日中、私も委員会室の横脇に着席していました。テレビによく映る席だったので、終始、気を張り詰めながら質疑を見守っていました。座るだけというのは、相当疲れます・・・。
中小企業への資金繰りについて与野党から質疑が相次ぎました。すでに二階大臣も答弁しているように、この補正予算が成立すれば、セーフティネット保証の大幅な拡充、すなわち原材料・仕入れ価格の高騰により大きな影響を受ける業種を幅広く対象とする緊急保証制度が月内にも創設される予定です。
今日は松あきら議員の質問に対して、緊急保証制度の対象業種が、現在セーフティネット保証の対象になっている185業種から、一気に小売業や飲食業を含む500以上の業種へ指定拡大されるという答弁もありました。これで、企業数でも、全国の6割を超える中小、小規模事業所が対象になります。
一般保証は信用保証協会が80%保証し、残り20%を民間金融機関が分担して保証します。故に、銀行が融資に慎重になり、貸し渋りの原因につながっているとも指摘されます。既存のセーフティネット保証、そして、新設される緊急保証では、信用保証協会の100%保証になります。その意味で、これまで一般保証の対象だった業種が、緊急保証の対象業務に大幅に移行することは、年末の資金繰りに大変な時期に、非常に大きな効果があると期待します。
補正予算が成立すれば、追加経済対策の策定になりますが、その際、やはりこの中小企業への資金繰り支援が引き続き大きな課題になることは間違いありません。
株価が戻ったとは言え、アメリカ発の金融危機が日本の実体経済に与える影響ははかり知れません。
現場の声を聞き、借り手側の実情に即した対策を講じてまいりたいと思います。
(谷あい)
中小企業への金融支援