今日、参議院本会議で税制関連法案がようやく審議入りした。
2月29日に衆院で同法が成立してから、1か月以上も参議院で審議入りをしなかったことは異常だ。特に民主党は自分たちの対案を参院で提出しておきながら、自ら審議入りを拒否するという理解しがたい国会運営だった。
4月に入り、暫定税率の失効で、「1日に国で40億円、地方で20億円の歳入不足」(財務大臣)が生じている。
今日の本会議では、減税効果についても、「1兆円の減税では0.6兆円のGDP増加、同時に1兆円公共投資削減になると1兆円のGDP減少。すなわち道路特定財源の暫定税率失効分2.6兆円で、GDPを1兆円下げる」(経済財政担当大臣)と一般的な乗数効果に基づく説明があった。
総理は、「選挙ばかりを意識し人気取りに走るのではなく、腰を据えた政治を行っていくことが私たちの責任だ」と本会議で訴えたが、まったく同感だ。
今日は昼過ぎには、与党若手議員による「福田提案を支持し道路特定財源の一般財源化を実現する会」の一員として、総理官邸で総理と面会した。
「H21年度から全額一般財源化」という総理提案が骨抜きになるのではないかとの危惧がわるわけだが、総理からは「大丈夫。担保が必要であれば閣議決定もする」「H21年度から新しいルールのもとやっていく」との答えが返ってきた。
いずれにしても、ようやくの参議院の審議入り。(ただし道路特例法案についてはまだ審議入りしていない)
険しい山をいくつか越えていかなければならないと自覚している。
(谷あい)
総理との面会 - 一般財源化に向けて