最近、ニュース番組や情報番組で「はしか」特集がされることがあり、私も厚生労働省に確認を取りました。
昨年の大流行では大学などが一斉休校になったり、ワクチンが不足したりと「はしか」が社会問題化しました。あわせて日本が「はしか輸出大国」であることも批判されました。
はしか対策では予防接種を2回受けることが重要ですが、今の小学校2年生ぐらいから上の世代は1回の接種しかしていません。とりわけ大学生ぐらいまでは免疫を持っていない上に学校生活で集団感染しやすいリスクを負っています。
そこで、現行(2006年からスタート)では第1期(生後12ヶ月以上24ヶ月未満)、第2期(小学校入学前年度)が定期予防接種対象ですが、本年4月から5年間、定期予防接種の対象に第3期(中学1年生)と第4期(高校3年生)を加えることで2回目の定期予防接種の機会を設けることになりました。
こうした第1期から第4期までの対象となるのは全国に450万人。
18歳以上など任意に予防接種を受ける者を加えても、ワクチンは現在充分に確保されているとのことです。
大事なことは、文部科学省との連携で第3期、第4期の予防接種を確実に実行できる環境をつくること。そして、この3月から4月の卒業式・入学式の感染リスクが高まるシーズンにあわせて、ワクチン未接種・未罹患者への予防接種を推進することです。重ねて言いますが予防接種のためのワクチンは充分に確保されています。
接種率を95%にあげて、2012年までにはしかを排除していくのが政府の目標です。
これらの対策は昨年6月20日に公明党青年局が厚生労働大臣宛に申し入れた内容に沿ったものです。
(谷あい)
はしか対策はどう進んだか