(ここが焼き肉屋「アスカ」です)
本日は妻の実家のある九州・佐賀に来ています。
家は焼肉屋をしていますので、店長、パートさんたち、バイトの学生さんたちにも年末の挨拶をしてまいりました。元旦を除いて、年中無休でやっているわけで、自営業の飲食店はどこも大変です。
(長男はウインナーを焼いて食べてます)
ちょうど居合わせた食肉卸業の方としばし懇談。オーストラリアでは干ばつの影響で同国産の輸入肉が高騰することや、宮崎産の地鶏が奪い合いになっていることなど、現場のお話を聞かせていただきました。
小麦・とうもろこしなどの穀物の高騰や、原油の高騰の波をもろにかぶっているわが国。食料もエネルギーも自国で完全自給できれば問題ないが、それは望めない話。どうやってわが国の暮らしがなりたっているのか、私たち一人一人が知らなければならない時代に入りました。例えば、わが国のGDP500兆円のうち、80兆円が「食」に使われ、うち70兆円近くは輸入であります。さらに言えば、80兆円のうち本当に生きていくのに必要な食の消費はわずかとも指摘されています。
また、本年は中華めんやぎょうざの皮に使われるオーストラリア産の小麦の収量がガタ落ちになり輸入が極端に減りました。しかし、生産・消費に影響がでないように日本は急きょアメリカ産の小麦を代わりに輸入してしのいでいます。日本は世界の食料を自国に確保できる国なのです。(私はこれがいつまでも続くとは思えませんが)
こうした事実はこれまで消費者は知らなくても、また政府や供給側は伝えなくても良かったわけですが、私はむしろこうした事実・情報が大事で、消費側も供給側も行動パターンが違ってくるかも知れません。食の安全、安心、安定といったものが、どれだけのコストや他国との関係性の上に成り立っているのか。
息子がウインナーを食べるのを横目に、私と卸業者の方の話が続きました。
(谷あい)
九州の焼肉屋に来ています