「最近、ブログがんばってますね」という声をいただいた。うれしい限り。
今日は何を書こうかと思案している時、本日の朝日新聞の「私の視点」に目が留まった。国際協力NGOの方が、「ボランティア貯金 国際協力の仕組み継続を」と訴えていた。
10月から郵政民営化が始まったが、民営化に伴い廃止されたサービスのひとつが国際ボランティア貯金だ。貯金の利子の一部を国際協力NGOに配分し、途上国への草の根支援を助ける制度だ。
実は、私は2年前の郵政国会のときに、この国際ボランティア貯金制度の継続を訴えた。必ず継続するものと考えていたので、今回廃止になることを聞いて大変に残念だった。
以下は、2年前の国会質疑の様子。
ボランティア貯金を継続するか否かはあくまで新経営陣が判断するという前提のもと、竹中さん、小泉さんらが答弁した。
○竹中平蔵大臣
「郵便貯金銀行においても、これまで郵政公社が社会貢献の一環として提供してきたサービス、またそれによって培われてきた信頼感を維持していくということは経営にとっても重要と考えられますので、こうした点を踏まえてしかるべくしっかりとした判断が行われるということを期待をしております。 」
○生田正治総裁
「私はこういう非常に質の高い貢献というのは必ず引き継いでくれるものというふうに思っておりますし、新しい経営陣の新しい経営理論の中に取り入れてもらえるように私も努力をしたい。まあ、まず余り努力しなくてもつないでくれるだろうと思っております。 」
○小泉純一郎内閣総理大臣
「私も郵政大臣のときにこの国際ボランティア銀行を知りまして、これはなかなかいいアイデアだなと。また、多くの方々から喜ばれているということを聞いております。(中略)今あるようなこの国際ボランティア銀行、あるいはこの国際ボランティア銀行に触発されてまた何か別 のいいアイデアを開発して、いろんな面で貢献できるような商品が開発されるということを期待しております。」
この質疑を通じて、私も継続するだろうと思っていたのだ。少なくとも新しい制度が導入されるものと期待していた。従来の制度にかわる社会貢献策は、今のところ見えてこない。
政治家としてしっかりフォローしていかなければならなかったと反省している。
明日は農林水産委員会で、大臣所信に対して30分の質疑をおこなう。中長期的な課題が多い農政だからこそ、1回の質問だけでなくフォローアップも丁寧にやっていきたい。
(谷あい)
明日、国会質問をします - ボランティア貯金制度廃止の教訓を踏まえて