29日、東京では11月下旬並みの気温に下がったとか。全国的にも一気に夏から秋に変わった感じがする。ところで、この9月はまさに政界にとって衝撃的なものとなった。安倍総理辞任に始まり、福田新総理の誕生。私の所属する参議院は政治の主戦場になった。自公による連立政権合意も参議院選挙の民意を受けて、構造改革路線を継続するとしつつも、負担増・格差の緩和、例えば後期高齢者医療制度、母子家庭の児童扶養手当の一部削減の凍結、障害者自立支援法の抜本的見直しが具体的に含まれた。
児童扶養手当の削減の問題は地方議員さんから常々聞いていた。就労支援の環境整備ができていない中、手当ての削減を実行すべきでないと。そうした意味で、具体的な事項が連立合意に盛り込まれたことは歓迎したい。
福田総理に対しては、地元紙のインタビューにも答えたが、外交路線など近いものを感じており、大変期待している。党内にあいさつに来られた際の、気取らない物言いにも好感を得た。
私が今特に党内で責任をいただいている政策で言えば、民主党による全農家を対象にした個別所得補償制度への対応、テロ特措法の継続問題、被災者生活再建支援法改正、原爆症認定見直し、都市農政の提言、若年者雇用問題などがあり、今国会で着実に前進あるいは決着させなければならないと決意している。
いよいよ週明けには総理による施政方針演説がある。これを皮切りに代表質問、予算委員会での質疑が続く。本来、9月に行われるべきものが、今になっているわけで、政治空白を取り戻していかなければ、政治の信頼は回復できない。心して参院という主戦場に臨んでいきたい。
(谷あい)
P.S.先日、祖母の100歳の誕生祝いをしました。親族が30人ぐらい集まりましたが、今でも森鴎外の「高瀬舟」の一節を暗唱できるなど、明治40年生まれの祖母の記憶力には本当に脱帽です。100歳になると敬老の日には、総理大臣から額縁入り賞状が届くのをはじめて知りました。全国で約2万5千人、祖母の住む佐賀県鳥栖市では17人程が100歳以上の人口だそうです。
【ブログ】心して主戦場に臨んでまいります