本日付の公明新聞「永田町からのEメール」の記事を転載いたします。
安全通行のため自転車専用レーン設置を
自転車は車道を通るべきか、歩道を通るべきか。そんな議論が今起きている。
自転車は全国に8千万台以上あるが、最近10年間で対歩行者の事故件数が約5倍に増えるなど、自転車の歩道通行のマナーやルールのあり方が問題となっている。道路交通法上、自転車は原則車道通行であるが、現実に即しているとは言えない。
はたしてわが国には自転車が安全に走行できる空間はどれだけあるのか。実は、日本の総道路延長に対する自転車道の割合は0.6%でしかない。歩道幅が十分でない道路や、歩道がない道路が圧倒的だ。
ちなみにオランダにおける自転車道の割合は8.6%、ドイツで4.7%。比較的自転者利用環境の整備が進んでいる名古屋市でも、海外の先進都市に比べ自転車走行空間はケタ違いに少ない。
今国会の国土交通委員会で、私は自転車道の整備促進を強調した。これに対し、冬柴大臣は「安全快適な自転車利用をはかるため、路肩等の空間を活用した自転車道の整備を積極的に進めていく」と答弁した。
国交省は、今後、幅員に余裕のある車道の場合、色分けされた自転車レーンを試験的に設置していくつもりだ。
自転車の歩道通行に関して、公明党ホームページで実施したアンケート調査でも、「歩道か車道の一部を区切るなど、自転車の専用道路を整備すべき」という声が過半数を占めた。
歩行者、自転車、自動車の安全な通行環境を確保するために、各都市に自転車専用の走行区間を広めていくことが望まれている。
(谷あい)
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