(公明党青年局のホームページに寄せたエッセーを転載します。)
皆さん、こんにちは。
今月の10日と11日に、韓国ソウルを訪れました。学生の時に訪れて以来、10年ぶりの韓国でした。10年前の訪韓日は、1995年8月15日。日本では終戦記念日ですが、韓国では光復(日本の植民地から解放されて)50周年にあたりました。それ以来、日韓の歴史認識問題というのは私には非常に関心のある分野でありました。
今回は、日韓議員連盟の総会の出席のためでした。総会には分科会が設けられていますが、私は「21世紀委員会」に所属しました。この委員会は両国の若い政治家同士が率直な対話を通じて、未来志向の両国関係を築いていくことを目的としたものです。これらの会合とは別に、私は大統領の側近にあたる与党ウリ党の政策委議長にお会いして、日韓シャトル首脳会談の開催の見通しを聞くとともに、朝鮮通信使ゆかりの岡山での同首脳会談の開催を要望してまいりました。
18日にはAPEC国際会議が開かれている釜山において日韓首脳会談が行われました。これに引き続きノムヒョン大統領の訪日(日韓シャトル首脳会談)が実現できるように、私なりに外交努力を続けていきたいと思います。
一方、20日より、バングラデシュおよびスーダンに行ってまいります。メインは、スーダンの視察です。スーダンは本年1月、南北和平合意がなされ、20年を超えるアフリカ最長の内戦に終止符が打たれました。7年後には南部スーダンで住民投票が実施され、スーダンとしてとどまるのか、分離・独立を選ぶのかが決まる予定となっております。今後、国際社会は、スーダンのとりわけ南部スーダンに対する復興支援を強化してまいります。なぜならスーダンはアフリカ最大の国で9カ国と国境を接し、しかも将来有望な石油資源が存在しているということで、同国における安定・平和の定着は、テロ根絶を目指す世界の共通利益に通ずるからです。そして、また、南部スーダンでは特に生活インフラ・社会インフラ・教育インフラがほとんど整備されていなく、人道的介入が必要であるという側面も持っています。
南部スーダンに入る日本の国会議員はおそらく私が初めてだと思います。今回の現地視察はUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)に全面的に協力をしていただくことになりました。こういう地域に行くことが自分の責務でもあると思っていますが、とにかく無事故で帰ってまいります。日本がスーダンにどういう貢献ができるのか、この目でしっかりと見てまいります。
(谷あい)
【活動記録】韓国訪問、そしてスーダン視察へ