(公明党青年局のホームページに寄せたエッセーを転載します。)
皆さん、こんにちは! 谷合正明です。
私は参議院では最年少の31歳であります。若い若いと言われるのですが、そんな私がもっと若い国会議員に会いました。先日、来日したスウェーデンの国会議員です。年齢を聞いてビックリ。彼は22歳。19歳の時に学生で国会議員になったそうです。スウェーデンは18歳で選挙権だけでなく、被選挙権までもが同時に得られます。彼の逸話には笑えました。当選した時、さすがにスウェーデンでもビックニュースになり、生まれてはじめてネクタイを締める国会議員と新聞に紹介されたそうです。ちなみに私は全国配信ニュースに資産ゼロの国会議員として紹介されました。
日本の国会議員はスウェーデンが好きであります。一時期、福祉破綻国家と言われたこともありましたが、日本の国会議員にどこの国の政治が一番手本になるかとアンケートをとれば、常に最上位 にランクインするのがスウェーデンであります。もちろんスウェーデンに留学していた私も、その政治姿勢を高く評価しています。スウェーデンの政策はかなり日本の国会にも取り上げられております。たとえば、昨日開催された年金を中心議題とする「社会保障制度改革に関する与野党合同協議会」。これも与野党合同で年金改革を成し遂げたスウェーデンの制度を見習ったものです。他にも、スウェーデンの不良債権処理策や父親の育児休業制度などもよく参考にされます。とりわけ、国政選挙で80%を超える高い投票率にあらわれているように、国民が政治に非常に関心があることは、よく知られています。裏を返せば、政治家も国民の声をよく聞くということでしょうか。
しかし、「スウェーデンの国会でも日本と同様、若い世代の声は消されてしまう。だからいつも声を大にして、青年政策を訴えている。だんだんスウェーデン国会も変わってきた」と、同席していたもう一人の若手女性議員は言いました。これは驚きであり、新鮮でありました。スウェーデンでは必要な政策は是々非々でどんどん実現するものと私は思っていました。日本と変わらない。政策を実現しようとする熱意と声の力が必要だと率直に思いました。
こんな出来事があっただけに、今、公明党青年局で進めているローカフェ設置と脱法ドラッグには力が入ります。
11日(月)には、青年局所属の5人の国会議員(ヤンコメ5)で、首都圏を中心に集められた青年政策の署名を大臣に届けました。ローカフェ設置については南野法務大臣に、違法・脱法ドラッグ対策については尾辻厚生労働大臣に、直接申し入れを行いました。
その署名の数は、ローカフェ設置は110万3199人分。違法・脱法ドラッグ対策は4万8754人分。ちなみに、先月、いち早く北側国土交通 大臣に届けた女性専用車両導入の最終集計は19万4412人分です(申し入れ時は7万6571人分)。署名にご協力いただきました皆様、心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました!
尾辻大臣も南野大臣も本当に人柄の良さがにじみ出ている方で、誠実に若い声に耳を傾けてくれる方だなぁという好印象を持ちました。「ローカフェというネーミングがいいですね。中高生に法律をもっと分かりやすく伝えていくための法律学習も開始していきたい」(南野大臣)や「生物標本を大臣室で見たけど、あれが麻薬とは分かりませんね。麻薬拡大を防ぐには、同じ若い世代の議員の皆様の方が力を発揮していただける」(尾辻大臣)と期待を込め、気さくに話を進めていただきました。
ところで、昨日の新聞やテレビに、「ワンクリック詐欺摘発」、「合成麻薬MDMAをネット密売」のニュースが報じられました。
ワンクリック詐欺というのは、インターネットや携帯電話のアダルトサイトなどで、何気なく画面 をクリックしたらいきなり「ご入会ありがとうございます」と会員登録をした画面 が表示されて会費を振り込むよう請求される一種の架空請求です。
MDMAは、エクスタシーと呼ばれる錠剤型の麻薬で、今もっとも若い世代の間で流行しているものです。インターネットで「MDMA」を検索すると、「安心ショップサイト」紹介などの不正な情報が氾濫しています。
たまたま目にした記事でありますが、法律トラブルから若者を守ること、麻薬や脱法ドラッグの拡大を防ぐことが、今まさにこの時代に求められている、そして手遅れにならないうちにしっかりと対策を講じないといけないと思いました。ローカフェ設置と違法・脱法ドラッグ対策は、まさに時機にかなった政策だと確信します。
これからが実現に向けての戦いであります。若い世代の声は消さない。いつも声を大にして、青年政策を訴えていく。熱意と声の力で、政策実現を果 たしてまいります。
【エッセー】ローカフェ設置と脱法ドラッグ対策の署名を届ける!