公明党の谷合正明参院議員は4日、岡山県勝山町の木材会社銘建工業(株)を訪れ、樹木や枝、市場価値のない幹をエネルギーとする木質バイオマス燃料の製造方法や市場流通などについて聞いた。横山正治・勝山町議と川端恵美子、岡安謙典の両津山市議が同行した。
同社は木質バイオマス燃料を製造し、発電を行っていることで有名。発電出力は1950で、昼間は工場内の全電力をまかなうとともに、使用量の少ない夜間は、1200を売電している。
同社の工場や発電所の案内に立った中島浩一郎・代表取締役社長は、かんなくずを粒状に固めた木質バイオマスの「木質ペレット」を紹介。同ペレットは欧州連合(EU)諸国では重要な燃料として市場に流通しており、全木工品生産額のうち15%から23%を占めるが、日本ではほとんど流通しておらず、わずか3%という現状を説明。その理由について、日本での木質ペレット1当たりの価格が、国際単価の15円に比べ、3分の1の5円と著しく安いことに起因すると指摘し、「ペレットのような副製品を流通促進する仕組みができれば、日本の木材生産業者が元気になり、林業全体も活性化する」と訴えた。
視察を終えた谷合氏は「林業の振興や森林整備を考えた時、木材生産業の活性化は重要だと思う」と述べ、「木質バイオマスは循環型のエネルギーで、有効な資源。木質バイオマスの研究開発や実用化促進を支援していきたい」と語った。
(公明新聞より転載)
【活動記録】林業の振興にバイオマスを—-谷合氏らが発電工場を視察