兵庫県北部の豊岡市、出石町、日高町に行ってまいりました。これらの地域は台風23 号で大変な浸水害を受けたところです。朝7時に車で尼崎を出発して、小雨が降る中、3時間余りかけて現地に到着。災害から10日経った後も生々しい爪跡が残っていました。地元の公明党の市会、町会議員さんの案内で状況視察をいたしました。となり近所で声を掛け合いながら復旧活動に汗を流す地元住民の方の姿が非常に印象的でした。またこの日は土曜日ということもあって、高校生から年配の方まで、たくさんのボランティアが活躍していました。バスで駆けつけてきたグループもたくさんいました。
国際協力のボランティア活動に従事していた身として、こうしたボランティアの定着を大変うれしく、心強く思いました。
さて、岡山県にある公設国際貢献大学校(私は本校の上席研究員です)では、新潟県中越地震に際し、被災者の方の防寒対策に協力するため、毛布、カイロなど生活支援物資を募集しています。時間の経過とともに現地のニーズは大きく変わってまいります。詳細は大学校事務所までお問い合わせ願います。連絡先: 0867-96-2062、HPは、http://www.miic.ac.jp/miic/rescue.htm です。
この日、鳥取県のある中学校からお知らせがありました。拙著「境界線のない空の下」を平和学習会でこれまで使ってくれていたとのこと。そして、文化祭でも本の中の難民キャンプの写真を使い、発表会をして頂いたようです。少しでもお役に立てたようです。災害で飛び回っていた中での望外の喜びとなりました。
(谷あい)
【エッセー】ボランティアの潮流