2024年02月28日 2面
参院選の「1票の格差」是正に向け各会派で議論する選挙制度専門委員会が27日、国会内で開かれ、2022年7月の参院選を巡る最高裁判決の解釈などについて参考人質疑を行った。
公明党の谷合正明参院幹事長は、選挙制度改革について「公明党は投票価値の平等を追求する全国11ブロックの大選挙区制の導入を求めている」と力説。ブロック制を巡る最高裁の評価について参考人の見解を聞いた。
元最高裁判事の千葉勝美氏は、最高裁判決はブロック制が念頭にあるとの考えを表明。一橋大学大学院の只野雅人教授は「合区は進められず、定数増はハードルが高い。詰めて考えると広域の選挙制度になるのではないか」との見解を示した。
専門委に先立ち、参院改革協議会が開催された。21日に参院議長から座長の委嘱を受けた松山政司氏があいさつし、今後の協議の進め方を確認した。