2023年10月20日 2面
公明党の山口那津男代表は19日午後、衆院第1議員会館で、フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官(UNHCR)の表敬を受け、難民問題の解決に向けて意見を交わした。党国際委員会の谷合正明顧問(参院幹事長)、岡本三成委員長(衆院議員)、新妻秀規国際局長(参院議員)が同席した。
席上、山口代表は、イスラエルと、パレスチナのイスラム組織ハマスの衝突について「大変厳しい人道上の危機だ。国際機関と連携を強めていかなければならない」との認識を表明。グランディ氏は「人道支援が行われ、停戦を実現することが第一だ。その後、和平に向けた交渉を開始し、その際は国際社会が関与する形での交渉でなくてはならない」と述べた。
その上で、ウクライナやスーダンなどでも人道上の危機が進行していることから、12月に開催する「グローバル難民フォーラム」に首相や閣僚が出席して、さらなる人道支援に向け「日本が主導的な役割を」と訴えた。山口代表は「政府に働き掛け、そうした期待を担いたい」と応じた。