○谷合正明君 補足をさせていただきますが、大塚委員の方から、ODAの中で補償、今回のマックスのODAの中から補償を出すべきではなかったかという議論ですけれども、その前にどういう誠意の見せ方をするのかというところで、若干現地で分かってきたところがありました。それは、言及されたとおりミャンマーの事件が重なっておりましたので、ベトナムの事故関係者、日本の業者等の中には、まあ事件が重なって良かったなというような若干本音の部分が当時見え隠れしていたのではないかと指摘をされました。その結果、一軒一軒、ベトナム側の被災者の方の家庭訪問が迅速に行えていなかったとか、そういった問題もありました。恐らく、これはODAに携わるコンサルタント、業者に、そういうリスクマネジメントというか、こういう大きな事故が起きたときにどういう対応をするのかというところが、私はまだ管理というかその辺がなかったのではないかというふうに考えています。
もう一つ、まだ慰霊碑というのも、仮設の慰霊碑はありましたけれども、そういうしっかりしたものがないので、私はそういったところもODAの中でもしっかり見ていくべきだというふうに考えております。
それから、ODAの中で、草の根無償で、現地の被災した住民の多くの方の出身地の、事故現場と近いわけでありますが、そこに対する草の根無償が迅速に決定したというふうに聞いております、医療機材の整備ということで。
そういったこと、事実関係としては補足をさせていただきます。
ODAベトナム派遣について報告…第168回国会 政府開発援助等に関する特別委員会 第5号