2024年07月11日 2面
公明党年金制度委員会(委員長=谷合正明参院幹事長)は10日、参院議員会館で会議を開き、5年ごとに公的年金の給付水準見通しを示す財政検証の結果などについて厚生労働省から説明を受け、意見交換した。
谷合委員長は「基礎年金の給付水準をどう確保するかが大きな課題だ。来年の法改正を視野に年内に党として意見を取りまとめ、政府に申し入れたい」とあいさつした。
厚労省側は、前回と比べて働き手の増加や積立金の運用の好調さにより、将来の給付水準が上昇したと報告。今回初めて世代や性別ごとの平均年金額の見通しも示され、特に若い女性の年金額の上昇が顕著だとした。その上で「生産年齢人口が減少する中で、国民からより一層信頼を得られる制度へ必要な改善をしていく」と述べた。
参加議員からは、今回の結果や年金制度自体も含めて、国民が正しく理解できるよう周知広報にさらに取り組むことを求めた。