2023年12月22日 2面
公明党の社会的孤立防止対策本部(本部長=谷合正明参院幹事長)、医薬品・医療機器検討委員会(委員長=山本香苗参院議員)などは21日、参院議員会館で合同会議を開き、市販薬・処方薬を過剰摂取する「オーバードーズ」(OD)の現状や課題について、政府側と意見交換した。
政府側は、ODが原因と疑われる救急搬送に関して、公明党が求めていた調査の結果を報告。救急搬送が増加傾向にあることや、若年女性に多いといった特徴を明示した。
公明議員は「ODの背景には社会的な孤立や生きづらさがある」と訴え、ODを孤独・孤立の問題として位置付けるよう主張した。乱用の恐れがあり、規制の必要性が指摘されている医薬品については、データに基づいて速やかに指定するよう要請。地域の団体とも連携しながら若者の居場所をつくる重要性も訴えた。
このほか、大塚勝利・福岡県議と古城将夫・東京都議が自治体での対策状況を報告した。
ODの救急搬送に関する調査を巡っては、谷合本部長が11月の参院予算委員会で国として実態を調べるよう求めていた。