2022年11月2日 2面
「1票の格差」が最大3・03倍となった7月の参院選は投票価値の平等を定めた憲法に違反するとして、弁護士グループが選挙無効を求めた訴訟の判決が1日、仙台高裁であった。小林久起裁判長は「違憲」との判断を示した。無効請求は退けた。7月参院選で違憲判決は初めて。
判決を受け、公明党の谷合正明参院幹事長はコメントを発表し、「参院選の違憲判決は、格差解消のため『合区』を導入した2016年選挙以降では初めてであり、重く受け止めている」との認識を表明した。
その上で「憲法が求める投票価値の平等を確保する制度の実現に向け、参院のさらなる努力が求められている」として、制度改革へ「与野党で速やかに議論を進め、合意形成に努めて成案を得たい」との考えを示した。