2022年10月29日 2面
岡山県は28日、倉敷市の養鶏場で致死率の高い高病原性鳥インフルエンザの感染を確認したと発表した。感染確認は、国内の農場では今シーズン初めて。北海道厚真町の養鶏場でも同日、陽性が確認された。県、道はそれぞれ、両養鶏場で飼育されている計約34万羽の殺処分を始めた。
これを受けて公明党の鳥インフルエンザ対策本部(本部長=谷合正明参院幹事長)などは同日、参院議員会館で緊急会議を開き、農林水産省から発生状況を聴取した。
農水省側は岡山県内の発生事例について、死亡した鶏の増加を受け、27日に県家畜保健衛生所が簡易検査を行った結果、陽性が判明したと報告。鳥インフルエンザは冬季に発生しやすいが、国内農場で10月に発生したのは初めてだと説明した。
谷合本部長は農水省側に対し、飼養衛生管理の強化など感染拡大防止に万全を期すよう要請。発生農場に対する支援を迅速に行うことも求めた。