2022年5月27日 1面
公明党の山口那津男代表は26日午後、来日しているシンガポールのリー・シェンロン首相と都内で会談し、両国間の交流促進などを通じた友好関係のさらなる深化に向け共に協力していくことを確認した。
山口代表は、リー首相の来日を心から歓迎した上で、新型コロナウイルス新規感染者数が全国的に減少傾向にある現状を紹介。その上で「日本政府は訪日外国人観光客の受け入れ数を増やす準備を進めている。日本人の海外旅行へのニーズも高まっている」と述べ、両国間の交流を後押ししていきたいと語った。リー首相も往来促進へ力を入れていくと応じた。
会談では、ウクライナ危機が拍車を掛ける物価高騰への対応を巡っても意見交換。この中でリー首相は、事業者をはじめ多くの分野で支援を講じる必要性を指摘した。
また、山口代表は、先日の日米首脳会談や、日米豪印4カ国の枠組み「クアッド」首脳会合に触れ、「力による一方的な現状変更は許さないという認識で一致した」と説明。「自由で開かれたインド太平洋」の実現へ法の支配に基づく国際秩序を維持していく重要性も確認したと伝えた。
会談には、公明党から石井啓一幹事長、谷あい正明国際委員長(参院幹事長)が出席。シンガポール側からビビアン・バラクリシュナン外相らが同席した