2022年5月17日 1面
公明党の山口那津男代表は16日、参院議員会館で国連のアトゥール・カレ活動支援担当事務次長の表敬を受け、国連平和維持活動(PKO)や地雷除去支援などを巡り意見を交わした。谷あい正明国際委員長(参院幹事長)、竹谷とし子女性局長(参院議員)が同席した。
席上、カレ事務次長は、アフリカやアジア諸国などのPKO要員に対する訓練に関して、医療分野での協力も含めアジアで拡大していると報告し、訓練事業のさらなる発展に向けた日本の支援を求めた。
山口代表は、PKOの一環としてカンボジアに自衛隊を派遣してから今年で30年となることに触れ、「財政支援のみならず、この30年の経験を生かし、(PKO要員の訓練に)これからも協力していきたい」と応じた。
また、カレ事務次長は、「国連地雷対策サービス部」(UNMAS)の活動に対する日本の継続的な支援に謝意を表明し、引き続き資金拠出などの支援を要請。また、ロシアの侵攻が続くウクライナでの地雷除去についても支援の必要性を語った。山口代表は、日本がこれまで地雷除去支援に力を入れてきたことを踏まえ、資金拠出について「政府ともよく相談し、しっかり取り組んでいきたい」と述べた。
さらに、カレ事務次長は、国際社会の平和と安定に向けた日本のさらなる貢献に期待を寄せた。