2022年3月29日 2面
28日の参院決算委員会は、岸田文雄首相ら全閣僚が出席して2020年度決算の全般質疑を行い、公明党の谷あい正明、宮崎まさるの両氏が質問に立った。
谷あい氏は、全世界で保健衛生の向上に取り組む「グローバルヘルス」を巡り「次なるパンデミックに備えるための戦略策定を」と要望。日本政府として「感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)」や「Gaviワクチンアライアンス」など国際機関との連携を強化するよう求めた。
岸田首相は「CEPI、Gaviなどの官民連携組織への拠出などを通じた国際保健への貢献を積極的に推進していく」と答えた。
また、谷あい氏は、ウクライナから多数の避難民を受け入れている周辺国に対し「二国間支援として直接支援を行うべきだ」と力説。林芳正外相は「具体的な二国間の支援策を迅速に検討する」と述べた。
一方、宮崎氏は、先日の福島県沖を震源とする地震で被災した中小企業への支援について「(事業再開を国が支援する)グループ補助金の特例措置を含む迅速で万全な事業者支援策を講じるべきだ」と強調した。
岸田首相は、グループ補助金などの支援策を速やかに取りまとめるよう指示したと表明し、「被災者に寄り添った支援をスピード感を持って進めていきたい」と述べた。