2022年1月25日 1面
公明党の谷あい正明参院幹事長と山崎正恭衆院議員は24日、南太平洋・トンガ沖の海底火山噴火で発生した津波により、被害を受けた高知県室戸市の佐喜浜漁港を訪れ、関係者から状況を聴いた。西森雅和高知県議、堺喜久美室戸市議が同行した。
同港は、奥行き約400メートル、幅最大70メートルの細長い構造。16日未明に川の流れのような津波が押し寄せ、漁船8隻が転覆・沈没するなどの被害を受けた。船を失った植元周平さん(60)らは、「漁師は船がないと仕事ができない」と窮状を訴え、使えなくなった船の処分や新しい船の購入に必要な資金の支援、係留施設の整備などを求めた。
また谷あい氏は、漁船1隻の被害があった高知県東洋町の甲浦港を視察した後、古川広志徳島県議、原ひろみ同県海陽町議と共に同町の宍喰漁港も訪れた。同港では漁船6隻が転覆・沈没するなどしたほか、沖合に仕掛けていた定置網の破損被害があり、船を失って水揚げがない期間の経済的支援などの要望を受けた。
谷あい氏は、「現場の深刻な被害状況と要望を聴くことができた。全体の状況を把握して、関係者が漁業をあきらめることのないように、水産庁と協議し、県・市町とも連携して、できる限りの支援策を探っていきたい」と語った。