2022年1月19日 1面
皇室に関する課題を巡り、衆参両院の正副議長は18日午後、衆院議長公邸で各党・各会派代表者による全体会議を開き、有識者会議の答申を受けた政府の検討結果について説明を受けた。公明党から北側一雄副代表、石井啓一幹事長、西田まこと参院会長、谷あい正明参院幹事長が出席した。
席上、松野博一官房長官らは、減少する皇族数の確保策として、①女性皇族が結婚後も皇室に残る②旧宮家の男系男子が養子として皇籍復帰する――の2案を軸とする検討結果を説明した。これを受け、細田博之衆院議長は、各党内での議論を要請。各党は、それぞれ検討を本格化させていく方針。
これに関して、公明党の山口那津男代表は同日昼の政府・与党連絡会議終了後、首相官邸で記者団に対し「議長の話を受け、また政府報告書の内容もよく検討した上で、党内に設ける協議の場で検討を進めていきたい」との考えを示した。
今後の皇室のあり方を巡っては政府の有識者会議が議論を進め、昨年12月に岸田文雄首相に答申。首相は今月12日、政府の検討結果を衆参正副議長に報告していた。