2021年7月16日 1面
公明党の斉藤てつお副代表は15日、文部科学省に萩生田光一文科相を訪ね、広島市の原爆ドームを国の特別史跡に指定するよう求める党広島県本部(代表=田川寿一県議)の要望書を手渡した。萩生田文科相は「特別史跡にふさわしいと思う」と応じ、前向きに取り組む考えを示した。公明党の谷合正明参院幹事長、田中勝・広島市議、平林晃組織局次長が同席した。
要望書では、国の史跡に指定されている原爆ドームについて「歴史の正しい理解のために欠かせず、かつ学術上、価値の高い遺跡である」と指摘し、「特に重要な国の特別史跡として指定を」と求めた。
また最大級の被爆建物「旧広島陸軍被服支廠」や、広島市平和記念公園レストハウスなどの原爆遺跡を国の文化財に指定し、保護に努めることも要請した。これら広島の原爆遺跡については、原爆ドームに連なる世界遺産への追加登録をめざすため、世界遺産暫定リストへの登録を求めた。