2020年7月30日 2面
超党派農業用ため池対策促進議員協議会は29日、農林水産省に江藤拓農水相を訪ね、農業用ため池の決壊による水害防止へ、先の通常国会で成立した特別措置法に基づき、国が策定する基本指針に関する要請を行った。公明党から谷合正明参院幹事長が出席した。
特措法では、国の基本指針に基づき、都道府県が防災工事の推進計画を策定。計画に基づく工事に財政的な支援が行われる。
協議会は、こうした防災工事の着実な実施に必要な費用について、十分な財政支援を行うよう要望した。
また、農家の高齢化に伴い、ため池の管理組織が弱体化している現状を踏まえ、決壊し水害を発生させる恐れのあるため池の管理・監視体制の強化へ、ICT(情報通信技術)を含む先進技術の導入なども求めた。江藤農水相は、要請を踏まえ検討する方針を示した。