2020年7月29日 1面
公明党農林水産部会(部会長=谷合正明参院幹事長)は28日、衆院第1議員会館で、記録的な豪雨災害を巡り、全国農業協同組合中央会(JA全中)の中家徹代表理事会長から被災農業者の支援について要望を受けるとともに、農水省から被害状況について聴取した。石田祝稔政務調査会長が出席した。
中家代表理事会長は、コロナ禍の農林漁業者を支援する「経営継続補助金」に関し、現場から評価が高い一方、「(被災地では)申請が難しい」と指摘。同補助金の募集期間について被災者に配慮した柔軟な措置を求めるとともに、申し込みが想定以上に増えても対応できるよう十分な財政的支援を求めた。
このほか、近年連続して被災している産地の復旧については、単に元通りにする原形復旧にとどまらず、農地をかさ上げするといった「改良復旧」を施すなど、災害に強い産地造りへの支援も要望。「農家が意欲を失わないような十分な支援を」と訴えた。
石田政調会長は「特に九州は毎年のように災害により被害が出ている。復旧・復興に向けて要請を踏まえ、しっかり取り組んでいく」と話した。