2020年1月20日 1面
生活現場の声から政策立案――。公明党の女性委員会(委員長=古屋範子副代表)、青年委員会(委員長=矢倉克夫参院議員)は今月から、ライフスタイルの変化に伴って多様化する女性や若者の声に耳を傾け、新たな政策立案に結び付ける政策懇談会を活発に展開している。女性委員会は「ウイメンズトーク」、青年委員会は「ユーストークミーティング」の名称でそれぞれ開催。今後、寄せられた声を基に政策を練り上げ、国や地方自治体に提言するとともに、実現をめざしていく。18、19の両日には、埼玉、東京、愛媛などで各委員会主催の語らいの場が持たれ、熱い議論に会場が沸いた。
■(ウイメンズトーク)党本部で古屋委員長
古屋女性委員長と竹谷とし子女性局長(参院議員)は19日、東京都新宿区の党本部で、第1回となる「ウイメンズトーク」を開催し、民間企業に勤務する女性と懇談した。
冒頭、古屋委員長は、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)、介護や育児など女性が直面する課題が多岐にわたっている現状を踏まえ、「女性が抱えるさまざまな悩みや意見に耳を傾け、皆さんを支えるための政策作りに生かしたい」と語った。
■「仕事と介護の両立に不安」
参加者からは、「仕事に関する悩みや要望を気兼ねなく打ち明けられる相談窓口が会社にあればありがたい」「仕事が多忙な状況で親を介護することになった場合、優しい気持ちで面倒を見ることができるか非常に不安だ」「働きながらでもスキルアップのために勉強しやすい環境を整えてほしい」――などの声が寄せられた。
■(ユーストーク)矢倉委員長、埼玉へ/愛媛に山口代表、谷合氏
矢倉青年委員長は18日、さいたま市内で党埼玉県本部青年局(局長=安藤友貴県議)が開催した「ユーストークミーティング」に出席し、県内在住の20〜40代の学生や会社員などの若者と活発に意見を交わした。
■「待遇改善や賃金アップを」
この中で、奨学金の返済に苦労した歯科衛生士の20代女性は、「いま奨学金を返済中の人や、返済が終わった人に対して税金を安くするなど、支援をしてほしい」と要望した。
理学療法士として働く30代男性は、「待遇面を理由に辞める人が多く、人手が不足している。離職しなくても仕事が続けられるように、賃金アップに取り組んでほしい」と求めた。
このほか、「働き方改革をもっと進めて」(20代男性)などの声が寄せられた。
矢倉委員長は「どれも貴重な意見ばかり。いただいた声を政策に生かし、若者が希望を持てる社会をつくりたい」と述べた。
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党愛媛県本部青年局(局長=吉冨健一松山市議)は19日、松山市内でユーストークミーティングを開催。これには山口那津男代表と谷合正明参院議員が駆け付けた。
席上、不育・不妊治療の公費助成や子育て世代への支援、あおり運転対策などを求める声が寄せられた。
谷合氏は、与党で公明党の存在感が増していることを力説。山口代表は、公明党の青年政策・実績を紹介し、「国と地方のネットワークを生かして若者の声を政治に届けることができるのは公明党しかない」と訴えた。