2019年08月31日 1面
公明党の山口那津男代表は30日、横浜市で第7回アフリカ開発会議(TICAD7)に出席したベナン、トーゴの大統領とそれぞれ会談し、人的交流の促進や教育支援の強化を巡って意見交換した。遠山清彦国際委員長(衆院議員)、谷合正明参院議員が同席した。
ベナンのタロン大統領は、住民の生活基盤を底上げするため、教育や保健、健康分野の改善に取り組んでいることを紹介。将来の担い手を育てる教育について「日本の力で変えたい」と一層の支援を望んだのに対し、山口代表は「協力したい」と語った。会談ではまた、米プロバスケットボールNBAのチームで活躍する八村塁選手がベナン人の父を持つことも話題に上った。
トーゴのニャシンベ大統領は、TICADに3回連続で参加していることに触れ、「今回は特に、民間連携や企業進出に向けた障害を確認し、乗り越えるための手段も話し合えた」と成果を強調。27日に東日本大震災の津波で被災した宮城県亘理町を発災直後に続き視察したことに言及し、「大変に復興が進んでいて驚いた」と述べた。山口代表は、復興の総仕上げに「力を入れる」と力説した。