谷合正明農林水産副大臣(公明党)はこのほど、山口県宇部市の食品加工機械製造で有名な株式会社ヤナギヤ(柳屋芳雄社長)を訪問した。公明党の小泉利治県議が同行した。
1916年の創業当初、同社は蒲鉾製造業だったが、原料作り装置の開発に成功したのを機に、機械製造に。70年代、カニ風味蒲鉾・カニカマ人気が高まったことを受け、製造装置を開発。最新装置によるカニカマは「本物以上」と評判高い。
柳屋社長は「カニカマが世界的ヒット商品となり、製造装置の海外輸出が増加。今、世界で70%のシェアを占めている」と業績を説明。また「機械の入れ替わりは早く、意欲的に開発に取り組んでいる」と話し、開発中の装置を紹介していた。
視察後、谷合副大臣は「2017年の農林水産物輸出額は約8000億円。1兆円をめざし食品機械メーカーと力を合わせていきたい」と語っていた。
引き続き、谷合副大臣らは同市にある株式会社サンアロー(近安裕司社長)を訪れた。
同社が手掛けるのは純国内産きくらげ。「99%が輸入のきくらげ市場」に参入し、栽培、培養、販売するほか、障がい者への雇用支援や栽培指導など「新しい農福連携」にも取り組む。近安社長は今後のビジョンを語るとともに、設備投資の負担が大きいことも説明していた。
谷合副大臣は「イノベーティブな農業、就農の在り方を応援していきたい」と話していた。
(公明新聞:2018年3月25日(日)付中国版より転載)