【No.199 2016年5月28日】
《 オバマ大統領の広島訪問と、シリア難民留学生の受け入れ実現 》
皆さん、こんにちは。谷あい正明です。
ついに現職米国大統領であるオバマ大統領の広島訪問が実現しました!スピーチを聴きました。被爆者とのやり取りも拝見しました。核兵器のない世界を構築していくための歴史的な一歩となりました。
核廃絶への道のりは決して平たんなものではありませんが、私自身、これからも核廃絶や被爆者対策に全力で取り組んでまいります。
また、G7サミットに際し、日本政府は、中東の平和を築くため、シリア難民の留学生の受け入れを決定いたしました。大きな決断です。
5年間で最大150名。国費留学生の枠で50名、ヨルダンなど周辺国に滞在する避難民から100名の留学生を受け入れるというものです。(シリア難民が対象で、今後、対象地域の拡充を訴えていきます)
昨年のシリア難民キャンプやガザ地区訪問を通じ、私は次のように国会で主張してまいりました。
紛争で勉強を続けられなくなった子どもたちに、平和国家・日本で留学してもらうことはできないだろうか。その中から、祖国の再建のために、将来、必ずや平和のリーダーになる者が現れるに違いない、と。
拙著「人道の国・日本を目指して」の中で、私はこう記しました。
「私が訪れたガザ地区はもともと教育水準が高く、優秀な人材が多いという。『戦争が長く続き、勉強するしか道がなかったのよ』とパレスチナ通の某国会議員は説明するが、戦争で、家族も社会も混乱状態のなかで、よくぞ希望を失わず勉学に励んできたと、彼らの学習意欲に驚嘆するばかりだった。」
「今回の訪問で私は、中立の立場にある日本だからこそ、できることがあると思い至った。教育支援だ。教育によって、子どもたちがテロリストやISなどの過激派組織に傾倒しないように導くことだ。これには、立場の違いを超えて、どの国にも賛同してもらえるだろう。」
「10年先、20年先を見つめて、教育を通して一人一人の心のなかに平和の種を植えていく。迂遠な道のりだが、中東の平和は、その積み重ねの先にしかないように思える。」
山口代表や、現地に一緒に行った岡本議員らと共に、公明党として訴えてきた「難民の留学生受け入れ」が実現し、国際社会に向けた日本政府の公約になりました。
平和とは観念でもない。口先でもない。現実であり、行動です。” 戦争法”反対と叫ぶだけで平和は訪れません。
これからも、人道の国・日本を目指し、核兵器のない世界を目指し、戦争のない世界を目指し、皆さんと共に歩んでまいりたいと決意しています。
(谷あい)